8月30日に図書館に予約を入れた『ミレニアム』
250人待ちで、先日やっと順番が回ってきました。
あたしのあとも250人待ちです。
なんか順番待たれているトイレの個室に入っているようなもので、落ち着けない感じ。

とにかくカタカナの名前が覚えにくいわたしとしては、1冊目はなかなか読み進む気が起こらなくて1週間かかりましたが、徐々に登場人物の名前を覚え始めてからはペースが上がり、2冊目は1日で読み終わった。

で、ここまでの感想なのですが、主人公ミ力工ルと、その愛人工リ力の関係が興味深すぎる。
ミ力工ルと工リ力は、学生時代の友人であり、現在共同経営者すなわち仕事上の重要なパートナーであり、そしてセックスパートナーでもある。
工リ力は出自も仕事も恵まれた環境にあったのですが、すべてをなげうって、ミ力工ルとの共同プロジェクトにすべてを賭けたくらい、ミ力工ルのことを信頼している。
ミ力工ルは工リ力に嘘をついたことがないし、今後も嘘をつきたくないと思っている。
ミ力工ルは離婚後独身(もてもての独身)ですが、工リ力は夫がいて夫とうまくいっているが、夫公認(!)のミ力工ルという愛人がいる。
夫に「今日はミ力工ルんちに泊まるから。」とかちゃんと報告して泊まりに行く。
ミ力工ルも工リ力と離れているときに何か事が起こると、工リ力の声が聞きたくなって、何度も工リ力の携帯に電話したり留守電を残したりする。
工リ力と寝ていると心が癒される。

だけど、ミ力工ル曰く、工リ力は「親友ではあるが恋人ではない。」
え゛ーーーこれで恋人じゃないの!?
それは工リ力が独身ではないから!?
不倫であっても、ここまでくると心は恋人じゃないの!?
と言いたくなるが、とにかく違うらしい。
・・・まぁ確かに自分だけのものではないからねえ。
実際ミ力工ルは特に罪悪感を抱くことなしに、工リ力以外の何人かとあっさり寝る。
もてるから。
それでその現場に偶然工リ力が訪ねてきてしまっても、工リ力は怒るどころか「あらごめんなさい!」と軽く恐縮するのみ。
ミ力工ルも悪びれることなく、相手の女性を工リ力に紹介したりする。
これはこの主人公たちが特殊なのか、北欧の性に対する文化というか倫理観がこんな感じなのか、不明です。
冬は雪や寒さに閉ざされてセックスしかすることないから、北欧は奔放だと聞いたことがありますが、そもそもそれは真実なのか?
いい年をした大人が(二人とも40代終盤の設定)あまりにも自由で、奇妙だ。
もーミステリーの行方なんかよりも、この不可思議な関係の解説が欲しいよー。



コメント

fiona&Aurélie
2010年3月16日0:01

みなとさん、こんばんは☆

・・・初めまして^^
以前よりちょこちょこお邪魔させて頂いていたのですが、
ちょうどコメントできそうな話題でしたので、思い切って^^

北欧人にとってこの本のような出来事が普通かと言えば、
そうでもないと思います・・実生活の中でオープンにできる
場所は日本と同じように限られていると思います。

有名な話で、日本人から‘スウェーデン人てやらしいんでしょ’
という問いに返ってきた言葉は・・
‘日本人が(特に男性)世界一スケベだって有名だよ’だそう。

この言葉、世界中に流れた買春ツアー関係のニュースから実際に
結構言われていることなんですよね・・(恥)




みなと
2010年3月16日22:15

>fionaさん
はじめまして!
わたしもリンクのリンクの方の日記などを愛読しているのですが、コメントはなかなかできないだけに、書き込んでくださってありがたさひとしおです!
"北欧は自由な性生活" はやはり都市伝説というか美しい誤解だったのですね。
残念です(笑)
日本男性はわたしの印象では湿ったすけべさというか物慣れてないエロさというか。
ミ力工ル並みにスマートに奔放だとかっこいいんですけど(妄想)
満員の通勤電車の中で、普通に工口漫画雑誌とかタブロイド誌のエロ漫画を堂々と広げて読んでる普通のサラリーマンなんて、頭がいかれているとしか思えない。
どスケベなのか、あるいは勃たない人だから朝からああいう漫画読んでても大丈夫なのか、それとも、ああいうのを読んでも勃てないように精神修養中なのか、とかこちらも真剣にあれこれ考えますです。

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索