混んでいる立ち呑みで

串揚げ食べてたら、店内のＴＶでクサナキ゛くんのニュースが始まって、そしたら客のオジサンたちが一斉に
「かわいそうだよなあ。」
「むしゃくしゃすることくらいあるよなあ。」
「あるある！」
「ところでおたくもう地テ゛シ゛？」
「うちまだ。」
と合唱し始めて、噴き出しそうになった。
酒飲みは酒飲みに寛大♪
酒飲みに失敗はつきものだしね。
みんな程度の差こそあれ似たような失敗は経験してるもん。
一緒にいた同僚も、普段は芸能ニュースには全く関心ないのに、
「俺このニュース妙に心から離れないよ！」
としきりに興奮気味で同情してた。
しかし、お酒を飲まない人はやはりそんな言い訳は許したくないでしょう。
確かに自分の家の前で全裸の男が大声上げて騒いでたりしてたら怖いし、やだもんね。

酒は怖いのだ。
真っ裸で公園で騒ぐくらいむしろかわいいエピソードだ。
本当に進退問題になったり笑えない失敗が起こり得るからねえ。
たとえば職場の飲みとかで、酔っ払ってしゃれにならない失言をしてしまうとか。
友達のお父さんなんか、酔っ払って自転車に乗ってて川に落ちて死んでしまった。
それから、嫌煙家がいるように、世の中酒に厳しい人種もいるということを忘れちゃいけない。
わたしの後輩は部のオフィシャルな宴会の最中、部長が挨拶をしている最中に寝てしまい、しかも体ごとグルングルン揺れて鍋に頭をぶつけて鍋をあやうく倒しそうになった。
「たったそれだけのこと」という気がするのですが、その部長は酔っぱらいにものすごく厳しい人だったので激怒され、その後の後輩はものすごく居づらい仕打ちをされ続け、結局辞めてしまいました。
かわいい失敗を繰り返しているうちに、たいがいの人は程度を覚えてゆくのだけど、ああいう超有名人とかだと、かわいい失敗自体もなかなかできないしねえ。
前述の後輩も、酔っ払って電柱登ったとか、そういうかわいい失敗エピソードの時点で気がついて自制するようになっていればよかったんだけどね。