アンラッキーデー

今日は夕方からあるお酒の説明会があった。
当然試飲つき。
説明会が少し長引き、娘の迎えに遅れてはならじと、慌てて試飲サンプルをあおって会社を飛び出しましたが、よくよく考えたら、

酒飲んじゃったら車で迎えには行けないじゃん！！！

あーん（ToT）なんて間抜けなんだろう。

とぼとぼ。しょうがない、自転車で行こう。
と思いつつ、帰りにお肉屋さんに寄った。
インゲンがあったので、牛肉と炒め煮にしようと思ったから。
「牛肩切り落とし200g」
って注文したのに、なぜかおねえさんがつかんだのは
「豚肩ロース薄切り」
だった。
しかし反抗する元気のなかったわたしは、なぜか
「いいや豚でも」
とすごすごと無言で豚肩ロース薄切りを買って帰ったのでした。
弱すぎ。

帰宅して、そのまま豚とインゲンで炒め煮を作り始めた。
なんとなく思いつきで八角をひとつ入れてみた。
八角、ものすごく好きな香り。形も好き。
昔中国にプラント作るプロジェクトの片隅で仕事していた頃に、しょっちゅう中国に遊びに行っていた。
よく訪ねていた地方のせいかもしれませんが、わたしにとって、八角の香り＝中国の香りです。
八角の香りをかぐと、あの当時を懐かしく思い出す。
その頃のわたしは、長男が死んだ直後で仕事に復帰して、最初はほんと今にも死にそうなOLだったのだけど、周りの人の優しい気遣いに恵まれて少しづつ元気になってきて、仕事は雑用係何でも屋みたいな仕事だったんだけど、そんな状態の私にはちょうどよくて、まじめに一生懸命やっていた。
タイムマシンがあったらその頃の自分を抱きしめて「ほんとによく頑張ったね。」って言ってやりたいような気がする。

ワインのテイスティングでも「アニスの香り」という表現を使ったりしますが、
それを使う人にとっての「アニス」（＝八角）とは一体何なのだろう。
「スミレ」なんて実際は香りなんかしないのに、＝誰もスミレの香りなんかかいだことないのに、「スミレの香り」とかしたり顔でコメントしたりするんだよね。
じゃあお前にとってのアニスとはナンだ！！
思い入れもないくせに安直に「アニス」とか言うな！！
とか言いがかりをつけてみたくなったりするアンラッキーデー。