損得勘定

水曜日に夜遊びして家に帰りついたら試験結果の通知が来ていた。
何しろ必殺一夜漬けでのぞんだので、もとより合格する気もなく、無感想で封を開けた。

そしたら。

なんと『合格』

びっくりした。
嬉しいっていうより純粋にびっくりした。
何年もかかる人もいるのに。
運がいいとしか思えない。
オレすごい？？
みたいに自画自賛で布団の中に入った。
しかしよくよく考えたら今月中にもう1回試験が待っているのであった。
ぐー・・・。
ここまできたらこの運に乗っかってこちらも合格してしまいたい・・・なんていう欲が出てきてしまった。

参った・・・。

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金曜日はまたもO嶋さんの大ポカ発覚、しかもその本人はお休み。
急いでフォローが必要だったので、電波F田に
「F田さん、お願いがあるんですけど。」
「なんですか。またO嶋さんがやらかしました？」
鋭いよキミ。
何も言う前から。
「これこれこうでこうなので、とにかくF田さんお客さんとこ行って話し聞いて丸く収めてきて下さいよ。」
「行くのはいいっすよ。でもとりあえず部長に報告してみないと。」
「もちろん報告しなくちゃですけど、でも今日は部長会で昼まで部長出てこないもん。昼まで待ってると対応遅れる気がする。」
「行ってこいよF田。」と番頭
「どのみちここ落とすわけにはいかないんだから誰かフォローしないとまずいんだろ。だったらF田が一番適任だろ。」とO田さん。
「だけどO嶋さんがはねつけた話をF田がOK出しちゃったら、O嶋さんの立場もないんじゃん？」とK2兄さん。
「そりゃそうですけど、年間5000万落とすのとO嶋さんとどっちが大事です？」
全員声をそろえて「5000万。」
「でしょ。O嶋さんが言ってることも間違いじゃないんだけど、言い方とか、もうちょっと柔軟なやり方があるじゃないですか。うちはお役所じゃないんだから。」
「確かにナー。"それはダメです。やりません。"　だけだとそりゃ　　"営業"　じゃないよな。」
「じゃあそういうわけで、よろしくお願いします。部長への報告と、経過教えてくださいね。」

O嶋さん、人間としてはいい人なんだけど。
やってることは"営業"じゃないんだよなあ・・・。
企業ってどうやっても利益一番（法の遵守は大前提としてね）なので。
むずかしいよね。