年末の営業セクションは異常に忙しかった。
売れてるんだなぁ、荷物動いてるんだなぁという実感はあったけれど・・・。
30日の段階でまだがんがん追加注文が入ってきていた。
当然配車は、集められる限りの車を集めて、すいてる道路状況まで見越してぎちぎちに配送組んでいるので急な追加が来ても、もう対応不可能な状況。
なのでどうしても必要だというお客さんには「取りに来い」と言う。
"引取り"も殺到したので、取りに来るお客さんの為にピッキングしたり伝票用意したりするだけでも、配送センターはものすごい忙しさだったらしい。

まあそれもなんとかアレンジをこなして、「やれやれ今年も仕事仕舞いだ」と思いつつ、隣の部署の営業さんからの電話を取ってしまった。
「I川さん(彼の部署の営業事務)いるかな。」
「今お席はずしなんです。」
「そっか・・・。」
「何かお急ぎですか?」
「あのさ、みなとさん・・・○○屋がどうしても今日欲しいって言ってきたんだよね。」
「何を何ケースですか?」
「○○を50ケースなんだけど・・・。○○屋に泣きつかれちゃってさぁ。俺が泣きたいよ。」
「わかりました。各方面当たってみますからちょっと待ってていただけますか?」
「ごめんね。ありがと。」

そこからがほんと大変だった。
もう営業時間は過ぎていたので、物流伝票出してもらうためにいろんな人を拝み倒して、引き取りに来るならOKというとこまでこぎつけたんだけど、○○屋は車が見つけられず、取りにこれないと言う。
確かに。こんな時期に遊んでる車なんかないっつーの。
営業さんは「最悪俺が運ぶから。」
運ぶったって、営業車で50ケースじゃあ何往復することになるやら。
最終日の夜中まで営業さん働かすのもかわいそうなので、最後の切り札で、配車のTさんに電話する。
いろいろ事情説明したら、どういう具合にやってくれたのかよくわからないんだけどどこかに組み込んでくれたらしく
「わかった。運ぶよ。だけど、車ついたら待ちなしで即荷卸しできるようにして。後があるから。」
「ありがとおおおおお。」
「俺からの遅いクリスマスプレゼントね。」
まじ感動したっミミ彡  ̄゜ ̄’ 〈 ̄゜ ̄ .|ミミ彡
Tさんには営業の経費でワイン2ケース貢いでいるので、その効果か。
で、ほんとは営業から配車にイレギュラーを直で頼んじゃいけないことになっているので、配車に内諾もらったことは内緒にしておいて、物流のドン赤鬼に電話してもろもろ折衝。
すべてが整った時は「やった!」という感じだったのだけどほんと気疲れした。

ちなみに、よその部署の件なのに、ここまで労力を払って完成させたのは、その営業さんが「タイゾウさん」だったからだ。
贔屓ね(笑)
まあでも営業は売ってこそだから。
営業事務はその為にはできる限りの便宜を図る。

++++++++

ところで生産から営業に移ってきてつくづく思うのですが。
営業は酒飲み慣れてるので、盛り上がり方が違う。
最終日の「乾杯」は小料理屋の2階貸切。
一間は宴会で、隣の部屋は布団並べてあって、酔っ払ったら寝られるの。
そうまでしてエンドレスで飲み続ける。

++++++++

その「乾杯」の前に、A兄さん、S木兄さん、F田、わたしの4人で、年越しそばを食べに行った。
「この世で一番まずい蕎麦屋」というので、わくわくしていった。
席についても誰も蕎麦は頼まない。
カツ煮とか肉豆腐とか板わさとかそんなのばかり。
生ビール頼んだら酸っぱかったので、びんを頼む。
あたしが残した酸っぱい生はF田さんが飲んでくれた(^-^;
最後に「一応お約束だから」ということで盛り蕎麦を頼む。
一口食べてわたしが
「そんなびっくりするほどまずくないじゃないですか。」
「みなとさん。なんかねえ。いろんなものがちょっとづつ進歩している。少しましになってきてるよ。」
「でもけしてうまくはないでしょ?」
「うん・・・。」
「まぁシマタ゛ヤの流水麺程度にまで進歩してるな。」
「去年なんかさぁ。あまりにまずいから、誰も蕎麦食わねぇで、カツ煮が比較的ましだからとか言って全員カツ煮ばっか食ってたんだよな。」
「でさ。最後に蕎麦をカツ煮の汁につけて食ったりしてさ。」
げらげら笑った。

A兄さんもS木兄さんも年明けには異動してしまうのです。
すっごくさびしい。
4人で仲良かったのでちょっとしんみり。
頼りになる二人の兄さん達がいなくなったら、F田の謎の理論を誰が止めるのだろう。

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