前にも書きましたが、うちで売ってる製品というのはとても特殊なもので、商流も物流も独特なものがあるので、なかなか営業や事務の内幕が具体的に書きづらい。
大笑いするようなネタはいろいろあるんだけれど、その製品や商流にまつわることを具体的に書いた上でないと笑えないし・・・。

「営業事務とは」というようなフレーズで検索かかって来る回数がかなり多いので、事務について書いてみます。

うちの部の大事な卸さんから、「受注締め後だけれど、お客さん(つまり卸す先です)からどうしても欲しい、と頼まれた商品があるので、どうしても明日納品して欲しい。何とかしてもらえないか。」という電話が入る。
一度受注センターに直接頼んで断られて、営業の方にまわってきたというか泣きついてきた、というわけ。
受注締め時間をかなり過ぎて、もう配車もブツの転送(製造場所から、各地の配送センターに必要量を転送する)もすっかり組んでしまった後なので、受注センターが断るのもわからないではないけど・・・、でもよく断るよね(笑)
その度胸をわたしに分けて欲しい。

例えばですが、「ルル」が品切れしたので、「ルル」を追加発注したところ、「締め時間過ぎてますからダメです。」
と言われて、お客さんが「じゃあいいよ、今後はベンザエースやカコナールの販売に注力するから。」と思うことは十分あり得る。
お客さんは「ルルをください」と店頭で言うことは少ない。
「風邪薬ください」と言う方が多いでしょう。
同じような価格帯、同じような機能の商品がいくらでもある場合、あとはイメージ(広告)、値引き条件、営業力で決まるんです。
値引きは自分の首を絞めることになるし、安直な営業手法なので
、(買う側の立場になれば安いのは嬉しいことだけどね)営業担当の提案力やバックアップ体制の厚さなんかが決め手になる。
お客さんの困ってるときにどれだけ頼りになれるか、ということです。

営業事務にとっての「お客様」とは、文字通りの顧客もそうですし、社内の人であれ、仕事で関わる全ての人に対して顧客志向で対応すべし、という観点からいけば、営業担当者もある意味「お客様」です。

営業事務が社内調整をうまくやって、無事にリクエストに応えられれば、会社や営業担当者に対する顧客の感謝度や評価が高まり、次の受注につながる。
応えられない場合でも、なぜ応えらないのか、という事情を具体的に詳細に説明を尽くして、気持ちよく了承してもらわなくてはならない。
営業担当者は、できない営業事務をつけられると、ほんとは切り抜けられるピンチも切り抜けられず、自分の評価が下がるし、また営業事務に嫌われると、ほんとは切り抜けられるピンチも見捨てられたりする(笑)
そんなわけでちゃんと仕事をしてると結構大事にされます。

表で活躍できる(したい)人には不向き、陰でこちょこちょ縁の下の力持ち的な仕事ですね。

++++++++

今日のピンチは、
普通に受注センターにもっていっても受付けてもらえないので、配送センターに在庫があることを確認した上で、配車のおじさんに追加で乗っけてくれるよう頼むことにする。
追加の数量が少ない場合はこれでいける。
新たに車用意しなくてはならないようなまとまった数量だとこれまた面倒なことになるのだけど・・・・。

しかし、目当ての品の在庫がなかった!
製造場所に電話して、必要量を最寄の配送センターへ転送してくれるよう、転送の追加をお願いする。
そして配送センターの配車のおじさんには追加で乗っけてくれるように了解取って、そのあと受注センターに電話して
「配車も転送もOKと言ってるから、受注しろ」と頼む。
(実際はもっと低姿勢に言ってます・笑)

受注センターには無く子も黙る、黙ってる子も泣き出す、超超超こわい元締めのおねえさんがいて、その人が電話に出てきたらどうしよう。。。とちょっとびびってしまったが、出てこなくてほっ。
この人がもーすっげーこわい。
あたしが新人ちゃんの頃既にそこにいて、その頃から既に激怖かった。
見た目もこわい。
体重は絶対120kgはあると思う。
こんな無理矢理な手配をかけていると知られたらあたしなんか踏み潰されそうだ。
ホンジャマカの石塚クンがロングヘアになったところを想像してもらえれば、8割くらい(いや9割5分と言ってもいいか)近いです。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索